ペリーも飲んだ、鞆の浦の「保命酒」 [最古巡礼]
保命酒 1659年~
日本のリキュールの歴史は屠蘇(とそ)から始まり、室町時代には菊酒が登場したといわれてます。
江戸時代になると多くの薬酒が創製されたが、そのひとつが1659年に醸造を開始した記録が残る
吉備の保命酒です。1710年には福山藩から 醸造販売が一任され幕府の献上品となった由緒正し
いお酒です。日本全国に数多く存在する薬酒(薬味酒)で創製や歴史がここまで明快なのは、とても
めずらしいく、ペリー総督やハリーの晩餐の席に食前酒としてふるまわれた事実から、当時の知名
度がうかがえます。
現在、数社が保命酒を製造販売しています。
写真の岡本亀太郎本店は元祖・中村家の製法を
受け継いだ代表格のお店です。
良質の味醂をベースにした保命酒は生薬の成分が溶けていてもピリピリ感もなく、まろやか!
お取り寄せ可能 (新書に掲載)
日本最古の小学校 [最古巡礼]
旧中込学校(佐久市) 1875~
日本最古の小学校と呼ばれる学校は数軒存在する。明治5年の学制発布により一斉に建てられた
ため、数ヶ月のずれはあるものの、ほぼ同時に登場したからです。その中で、長野県佐久市にある
「旧中込学校(明治8年12月落成)」を選んでみました。一階と二階の窓の位置が「たがいちがい」
になっているのが面白いですね。また、佐久市内にも中込学校を模した建物が何軒かありました。
日本最古の民家 [最古巡礼]
民家 14世紀~
神戸市郊外に、「箱木千年家」と呼ばれる民家があります。
かつては平安期の建物とされていましたが、ダム建設のため移築の際に調査・研究され、
現在では1300年代前半のものとされました。
[かんな] がなかった時代の建物なので、
床には刀で削ったあとがあるなど、時代を感じさせます。
この地域には昭和初期頃には、同じような家が何軒かありましたが
現在はここだけが残っています。(新書に掲載)
東京最古の喫茶店 [最古巡礼]
喫茶店 1946~
浅草の喫茶店「アンジェラス」は、戦後まもない昭和21年元旦に開店した。
東京には歴史的には、より古い店があるが、開店当時の建物とインテリアで今も
営業する喫茶店としては最古と思われる。
また、ダッチコーヒーと呼ばれる、「水だし珈琲」もここから生まれた。
教会を思わせる重厚なインテリアが時代を超越して、
かつての最先端スポットの面影を今も感じるさせる。
日本最古の神社は岩だった [最古巡礼]
神社 日本書記~
三重県の熊野市にある「花の窟」は、日本書記にも登場するイザナミノミコトを祀る日本最古の神社
である。しかし、この神社には社殿がなく花崗岩の塊がご神体なのだ。原始の姿に神が宿る空間
は、深淵な空気に満ちていて、クラッとするぐらい強い気が感じられた。
日本最古の地下街 [最古巡礼]
地下街 1932~
東京で地下鉄が開通した年の2年後にできた地下街がいまも残っている。
1932年(昭和7年)に開業した「神田須田町地下鉄ストア」は現存最古の地下街(跡)なのだ。
現在営業の店舗は数軒しかなく、地下街とは言い難いが最盛期には20数軒の店舗が
ならんでいたという。
壁の一部は開設当時のままで.よく見るとアールデコ風のデザイン。
昭和初期の面影が残っているのが素晴らしい。
おいしい最古 平安時代の菓子 [最古巡礼]
最古の菓子 800~
水田玉雲堂の「唐板」(京都・上京区)
遣唐使が製法を持ち帰ったといわれる。
平安時代、「疫病封じ」のための御霊会神前に供えらえた「唐板煎餅」が
ルーツ。千二百年の歴史が詰まっている
上品でシンプルな焼き菓子は、「上御霊神社」門前のお店のみで販売
「お守り」みたいで、食べると良いことありますよ!おいしいです。(新書で紹介)
ぱりっ!とした歯ごたえが絶品
℡075-441-2605
「お取り寄せ」できます。
日本最古のコンクリート電柱は四角い [最古巡礼]
四角い函館のコンクリート電柱 1923~
函館の最古のコンクリート電柱(大正12年製)は四角い。
現在の一般的な電柱は、型の中にコンクリートを流し込んで中が空洞ですが、この最古の
電柱はコンクリートの固まりで造られました。(新書で紹介)
最古を巡る旅は、この電柱がきっかけに始まりました。
北海道函館市末広町
昭和初期と思われるコンクリート電柱の姿を、絵はがきの中に発見しました。